2013年5月19日日曜日

ひかりごけ 推薦文(坂手洋二氏)

ちらしの裏面に、坂手洋二氏(燐光群主宰、日本劇作家協会会長)より
推薦文を戴いています。次に紹介します。


 関美能留さんとの出会いは二十年以上前になる。彼が燐光群にいたあいだに
彼も出演した『ブレスレスゴミ袋を呼吸する夜の物語』の国内ツアーがあり、
岡山県芸術祭の特別公演として上演されたはずである。
 その後、関さんは、演出家として独自の世界を築くばかりでなく、リーディ
ングや市民参加の仕事も巧みにこなす多才ぶりを発揮している。そして彼は、
どのような仕事にも、彼独自の世界を示すことができるセンスと手腕を持って
いる。
 岡山に新たにうまれたプロジェクトに彼を推したのは、そうした理由だから
である。そして何より、私は彼のユーモアのセンスを愛している。彼と岡山の
「ご縁」が、楽しいものとして続くことを私は信じているし、そろそろ私も仲
間に入れてもらおうと思っている。
 『ひかりごけ』は掛け値なしに関さんの代表作であり、岡山での上演によっ
てさらに成長を遂げると思う。乞御期待。
 
*『ブレスレスゴミ袋を呼吸する夜の物語』第35回岸田國士戯曲賞 (1991年)

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