2013年6月26日水曜日

ひかりごけ チケット取り扱い(お申し込み)Ⅱ

■日時
・6月29日(土)、18:30~19:50
・6月30日(日)、14:00~15:20
※開場、30分前

■場所
・岡山県天神山文化プラザ・ホール(岡山市北区天神町8-54)


■料金
一般:前売2,500円 当日3,000円 学生:1,000円
※全席自由


■チケット取扱
○メール:papopisingo@mopera.net
○電話:090-7997-0591

○天神山文化プラザ2階文化情報センター
 086-226-5005(9:00~18:00、月曜日休館)
○ぎんざやプレイガイド
 086-222-3244 

 

2013年6月22日土曜日

ひかりごけ 配役

『ひかりごけ』の配役です。

二日前に変更版が届けられましたので
お知らせします。


〈第一幕〉
船長のセリフ  榊原毅(三条会)
五助のセリフ  大倉マヤ(三条会)
八蔵のセリフ  国末武(百景社)
西川のセリフ  呉キリコ

〈第二幕〉
船長 江前陽平(三条会)
検事  榊原毅(三条会)
裁判長  立崎真紀子(三条会)
弁護人

2013年6月18日火曜日

「ひかりごけ」・パンフレットの挨拶文

当日お渡しするパンフレットの挨拶文<演出家・関美能留氏>等
を先駆けて掲載します。

■ごあいさつ

 

関美能留

 

不思議な縁があって、最近の2年間のうちの半年を岡山市で過ごした。東京に戻り、なんとなく岡山のことを気にしていることに気づく。テレビで天気予報を見ていると岡山の天気をチェックしてたりする。縁というものは、 無意識に「気にする」ことが増えていくことなのかなと思った。遠くにいるあの人は元気かなとかあの町は平和かなとか気にすることによって、私自身の心も大きく広くなってるように感じる。嬉しいことだ。

 三条会では、『ひかりごけ』を12年くらい毎年のように、演出を変えて上演している。演出を「変える」ことは、特別なことではない。初演は2001年で、私が29歳の時である。その時の私と現在の私が、変わっていないはずもないので、当然、演出も変わっていっているのだ。また、社会も変化している。現在の私が、現在の社会と共に作品を作っているのである。しかし、文学作品である武田泰淳の『ひかりごけ』は、変わらぬ名作だ。変わらぬものを変えないためにも、上演作品を変化させているのかなとも思っている。

 今回の岡山での公演は、現代演劇ON岡山と銘打たれている。現代演劇とはなんだろう。「気にする」と「変える」の2つのキーワードを用意してみた。私たちは、何も気にせず、何も変わらず人生を過ごせれば楽かもしれない。でも、私たちは無意識に何かを気にしているし、変わっていってしまう。そうしたなかで、「現代」を意識的に「気にしている」演劇が現代演劇なのかなと思う。「現代」こそが常に変わりつづけているからだ。例えば、この『ひかりごけ』の上演がこの先どう変わっていくかを気にしていただければ、私としては嬉しい限りなのである。

 

 

 

■プロフィール

 

【三条会】

1997年に演出家の関美能留の呼びかけにより現代演劇の劇団として設立。

2001年、第2回利賀演出家コンクールに武田泰淳『ひかりごけ』で参加、関が最優秀演出家賞を受賞、国内各地のほか中国・韓国・台湾でも上演を行なった。

古典作品から現代日本の作品まで古今東西の戯曲や小説を用いた幅広いレパートリーをもち、その力強くユーモアのある作品づくりには定評がある。おもな上演作に三島由紀夫「近代能楽集」、シェイクスピア『ロミオとジュリエット』『真夏の夜の夢』『冬物語』、寺山修司『レミング』、唐十郎『秘密の花園』、平田オリザ『S高原から』、プルースト『失われた時を求めて』、チェーホフ『三人姉妹』など。

 

 

【関美能留】

演出家。1972年埼玉県上尾市生まれ。千葉大学園芸学部中退。千葉大学在学中に演劇活動を開始し、1997年に三条会を結成。以後三条会のすべての作品の構成・演出をおこなう。おもな外部演出作に、ザ・スズナリ開場30周年記念公演『うお傳説』(2011)、千葉市美浜文化ホール『美しき浜辺の妖精たちへ』(2009-2011)、演劇on岡山Ⅱ『晴れ時々、鬼』(2012)、演劇on岡山Ⅲ『月の鏡にうつる聲』(2013)などがある。2001年、第2回利賀演出家コンクール最優秀演出家賞、2005年、第3回千葉市芸術文化新人賞受賞。